夏期㉒
すばらしい脳機能(紹介サイトあり)
ペンフィールドのマップ(添付)は、体性感覚野と運動野の2か所の部分で書かれました。
脳の中の場所ごとに、手や足、口などといった感覚や運動が、分業で行われていることがわかります。
これを見ると手が脳に与える影響の大きさがわかりますね。
また、脳を活性化するためには目の役割も
「目と手の協応」で重要です。
授業で時に 視幅を広げたり、カードを注視する、ひも通しやパズルをするのもこの為です。目を使い、手(指)をたくさん使うと、ものを考える「前頭葉」の働きを活発にします。今年の夏季講習の「巧緻性」の取り組みは 基本的なトレーングによいです。
「線描き」「点描写」「ぬり絵」「輪飾り」「やっこ」「鶴」「手伝い」などです。
基礎概念の理解と共に「手先の器用さ」の発達は幼児期に促すとよいものです。
折にふれて復習することが大切です。
教えなくても生まれながらにできる、例えば、食事(空腹満腹)、睡眠(眠くなると寝る)、排泄(トイレトレーニングではありません。)は本能で教えずにできますが、
手先の器用さは発達を促す必要があります。
しかし、私たちは 毎日の基本的な生活習慣(身辺自立)で知らず知らずのうちに鍛えているのです。わざわざ「これをやってあれも・・」と考えなくても本来は良いのです。
それは、朝起きて 顔を洗う、着替え、身だしなみを整える 食事をする(箸を使う、茶碗をもつ、お茶をくむ)などです。
自然に手先が器用になるようなことを毎日でき、これが子どもの発達を促しています。
日常生活で脳を活性化する方法
①着替えたものを分類する
例えば「色」白色系は右の入れ物、「色のついているものは」左の入れ物
下着は「右」上着は「左」のようにちょっとだけ考えさせる これは歩くようになったら(1歳前後)ぜひすると良いです。
②ゴミの分別
ゴミ削減で分別は当たり前になりました。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、リサイクルゴミなどに分別し ゴミを捨てる
⓷配膳・下膳
テーブルをふく
お盆(トレーなど)にのせ運ぶ。こぼさないように
慎重に歩く動作は脳にとても良いです。
コップに水やお茶を注ぐ
家族分の食器の用意をする
米をとぐ(2歳ぐらいになると喜んでやってくれます)
上記以外にも家庭ごとにちょっとした工夫をしてみましょう。
もう一つ重要なことは「繰り返し」です。
特に幼児期は1回で理解したり、マスターすることはできないことが多いです。
折り紙も1回作っただけで終わり・・では自分で折れるようにはなりません。
親の「根気」も脳の活性化を支えるためには必要ですね。
但し、こだわりが強い傾向の子どもの場合は、注意しましょう。毎日の動作がパターン化し、こだわりが強くなる可能性が大きいのでパターンを崩す工夫も必要になってきます。
ご紹介サイト
手先の器用さや目と手の協応の重要さを繰り返し指導してきましたが
なかなかご理解いただけない保護者が少なからずいます。私の説得力のなさが原因のためと 専門書以外で色々と探していたら とても良いサイトがみつかりましたのでご紹介します。
日本学術会議サイトおもしろ博物館
https://www.scj.go.jp/omoshiro/indextop.html
脳の働きがわかりやすく紹介されています。
お時間を作ってぜひご覧ください。小学生は自分で読んでみると良いです。
私が幾度と話しても(私の文章能力や言語能力がないためm(__)m)うまく伝わらなかったことがわかりやすく書かれています。
主な内容
記憶ってなに?
記憶のファイル
脳の中の地図
記憶が大切なわけ
脳の記憶のしくみ
心の黒板(ワーキングメモリ)
柔軟な子どもの脳
(早期外部からの刺激の有効性について)など
ご参考まで
2022年08月08日 06:05